第24回 近畿薬剤師学術大会
第24回 近畿薬剤師学術大会

ご挨拶

第24回近畿薬剤師学術大会 大会長 笠井 秀一

第24回近畿薬剤師学術大会開催にあたって

第24回近畿薬剤師学術大会
大会長 笠井 秀一

 皆様方におかれましては、時下ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。平素は薬剤師会活動にご協力いただき誠に有難うございます。
 来る10月31日(日)、第24回近畿薬剤師学術大会を兵庫県にて開催させていただくこととなりました。昨年は第23回大会として和歌山県薬剤師会様お世話の元、開催されるはずでしたが新型コロナウイルス感染症の影響により止む無く中止となってしまいました。和歌山県薬剤師会様におかれましては、稲葉会長はじめ大会開催にむけて懸命に準備をされてきたにも関わらず中止せざるを得なくなった事は、さぞ、断腸の思いであったことと拝察いたします。
 さて、一昨年12月4日、医薬品医療機器等法一部改正が交付され、昨年9月には薬局の定義の見直し、服薬状況等継続的な把握・服薬指導、所謂、薬剤師業務の見直しやオンラインによる服薬指導の導入等が施行されました。本年8月からは薬局の機能別知事認定制度が施行されます。我々は、どうしてもオンライン服薬指導や薬局機能別知事認定制度等に注目しがちですが、これらと同様、この度の改正で重要なことは、半世紀ぶりに見直された薬局の定義、即ち、薬局は調剤業務を行うだけでなく、一般用医薬品を含め全ての医薬品の供給拠点とされたことです。昨年の新型コロナ感染症下においても、まさに、全ての医薬品の供給拠点としての薬局の機能が求められたところです。社会保障制度が逼迫する中で、今後の地域住民のセルフメディケーション、セルフケアの担い手として果たすべき薬剤師、薬局の役割が、改めて医薬品医療機器等法に明記されたことは極めて重要な出来事であり、薬局薬剤師は今一度原点を見つめ直さなければなりません。
 薬局機能別知事認定制度においては、地域連携薬局、専門医療機関連携薬局ともに薬局薬剤師、病院薬剤師の連携強化がこれまで以上に重要になってまいります。
 本大会のテーマは「目指せ、地域に根差した薬剤師」~つなげよう地域力、世界最長のつり橋から~とさせていただきました。兵庫県で学術大会を開催するときは、神戸ポートアイランドが定番でしたが、この度は明石大橋の元での開催とさせていただきました。きっといつもと違った兵庫の雰囲気も満喫していただけることと思います。
 兵庫県薬剤師会一同、和歌山県薬様の思いを引き継ぎながら準備をしてまいります。
 本大会が皆様方にとって少しでも実りのある大会になりますこと祈念いたしましてご挨拶とさせていただきます。